「泣き顔女優」から過激なマニアック作品?

3月26日に発売が予定されている前代未聞のイメージDVD、その名も『Crying Girl 泣き顔』アミューズソフトエンタテインメント)。美女たちが泣く映像だけを延々と収めた、異色の作品である。

 泣き顔を収めたビデオというと、どうしてもバイオレンス系を想像してしまうが、この作品にはそういった「アングラ感」はまったくないようだ。よって「SMとかレイプは見たくもない!!」なんていう草食系男子にも、安心してご堪能いただけるだろう。

 一部のフェチを対象とした、マニアックな音声作品が局所的なブームを巻き起こしたことは記憶に新しい。『ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れないCD』(EDGE RECORDS)シリーズはネット上で大人気となり、「ヤンデレ好き」という性癖をより広くに認知させるきっかけともなった。

 また、単身者向けのものとして、画面越しに一緒に食事をしてくれる『素人・THEお食事の時間 〜私といっしょに食べようよ〜』(株式会社ケイネットワーク)シリーズなど、ニッチな市場に向けてリリースされる映像作品もあった。

 では、この「泣き顔DVD」に食指を動かすのはどのような層なのだろうか。関東在住の、「我こそは泣き顔フェチ」という男性(24)に話を聞いてみた。

「ドラマや映画などで、女性が泣くシーンを個人的に集めたコレクションを作っています。アダルトな映画とかの泣き顔はあまり好きじゃないかな。お店の中などで別れ話をしているカップルがいると、彼女の方が泣き出さないかな、という興味でずっと見ていることさえありますね」

 さらに聞いてみると、彼が泣き顔フェチになったきっかけは、00年に放映されたドラマ『愛をください』(フジテレビ系)だったという。劇中で菅野美穂が、幼少期に自らを捨てた実の父相手に、泣きながらグラスの水をぶっかけたシーンで泣き顔フェチに目覚めたのだとか。驚くことにこの人、女性の泣き顔好きが高じて、今では「足のツボ押し師」という天職を得たようである。

 ところで、『Crying Girl 泣き顔』に出演するのは、元AKB48メンバーやグラビアアイドル、現役女子大生など生え抜きの美女たち計11人。それぞれに、自らの「泣ける」体験に基づいた、リアルな泣き姿を披露してくれるのが魅力となっている。

 すでにその一部が紹介されているが、確かにリアリティを感じることができる。

 現役グラドルながらに元カレの存在を公言している
●園 茉莉香「渋谷で泣いた女」合コン終わりに
 といったものもあれば、

●尾崎 ナナ「赤坂で泣いた女」週刊誌に嫌な写真を載せられて
隠していた「ヌード女優」としての経歴をすっぱ抜かれた当時のことを彷彿とさせる記述まで。また、

●本橋 優華「浅草で泣いた女」乳がんの友達が結婚するのを聞いて
 といったような心温まるエピソードには、もらい泣きしてしまうこと必至だ。

 さて、気になるのが「泣き顔女優」として注目されるであろう美女たちの今後だ。より過激なマニアック作品に出演する日も来るのか? また、今はまだ一部に留まっている「泣き顔フェチ」なる性癖が市民権を得る日が来るのか? その答えが出るであろう発売日を心待ちにしたい。(メンズサイゾーより引用)




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